「 宮様と高松中学校の生い立ち 」

 12.創立15周年記念日に両陛下ご合臨

 


創立十五周年記念に両殿下ご合臨

 心のつながりの大切さ

 一期生主催の同窓会(第三回)には、なんと七期生までが参加して、和やかな交流が実
現していた。 
 私はこの情景を見て、高松中学の一期生が創り出した伝統のすばらしさ、お互に仲間を
思い、後輩を思い、母校の伝統を大切にする「心」の深さをしみじみと感じた。
 自動的に、機械的に出来上った組織には見られない温かさと絆の強さの秘密が、先輩か
ら後輩へと「高松精神」を語り継いでいこうとするお互の「心の対話」に根ざしているのだと
思う。
 (元教諭 屋張真一郎)

 すばらしかった生徒諸君

 高松中学校時代は苦しいことも多かったのですが、生徒の自主性の高さも、学習能カの
程度もほんとうにすばらしいものだったと、改めて思い起こされるのです。
  足組まれ「卒業式は退屈ね」と
  ご臨席の宮はのたまひしといふ
    (元教諭 久保知子)

 外国人教師からのメッセージ

「皆さんは親によくつかえ、又母校の名を、はずかしめない立派な人間になっ
て下さい。
 私も高松中学校を母校と思って永久に忘れません」
 昭和二十六年四月十六日より在籍され、二十七年三月ニ十二日帰米された。
ステイーア先生のお言業です。